ハチ公の駅として親しまれた大館駅も改築され新しい大館の顔に
新築前の大館駅


この駅舎の写真は2015年5月に撮影したものですが、昭和30年に発生した御成町周辺の大火により駅舎が焼失したため2階建ての鉄筋コンクリートとして建設されたものです。
完成は1955年(昭和30年)12月23日ですので、あれから67年の歳月が経過していたんですね。
私が子供のころはまだ新しかったので駅舎内もきれいで中には売店、食堂もあり多くの乗客で溢れていたのを思い出します。
また、大館駅は小坂鉄道の乗り入れ口としても利用されていて、前身の同和鉱業小坂線の駅として1908年(明治41年)に開業、1916年(大正5年)には花岡線の旅客営業を開始した。
しかし、今は小坂鉄道は廃止され、御成町から駅に向かうまでの間にあった踏切も舗装されて線路の面影はなくなりました。
でも、小坂町から延びる小坂線は残っていて現在はトロッコを利用して走らせる鉄道パークとして人気になっていて多くの観光客が訪れています。
駅のローターリー入り口には名物の秋田犬の銅像が建てられていました。


この銅像は昭和62年11月に改築建設されたようです。そして、この約10ヶ月前の同年2月3~5日には、映画「ハチ公物語」のロケが大館で行われ、封切り後は多くの人々に感動をあたえました
秋田県北部の大館市のJR大館駅前にある「忠犬ハチ公像」。忠犬ハチ公は、1923年に大館市に生まれました。飼い主が急死した後も、飼い主の帰りを待つ献身的な様子が多くの人の心を打ち、1934年にハチ公の銅像が渋谷駅前に建てられることに。 その翌年には、大館駅前に渋谷駅前のハチ公像と同じ型の銅像が作られましたが、太平洋戦争中に発布された金属回収令により撤去されてしまいます。大館駅前に再び像が建てられたのは、終戦後、時がだいぶ経った1987年のことです。 大館駅前にあるハチ公像前では、毎年イベントを開催。4月8日には「ハチ公慰霊祭」、10月には、「ハチ公生誕祭」が行われています。市内にはほかにも、「秋田犬群像」や秋田犬会館の「望郷のハチ公像」などの銅像が存在しています。また生家には、「忠犬ハチ公の生誕地」の石碑が建っています。 大館駅前ハチ公像より転載
新築後の大館駅


新大館駅は2022年度内に完成予定となっています。
駅周辺はまだ工事中のため、その全貌は姿を現していませんが、交通新聞や朝日新聞の記事内容から上の写真のような外観になるようです。
2022年度内完成が楽しみですね。
駅が新築されると御成町2丁目の道路の幅拡張工事の終了とともに交通の利便性が高まり、新大館駅から御成町までの再開発が進み大町に変わる賑わいと活気のある場所になるだろうと思われます。
工事の様子
2022年3月28日

解体工事のためにクレーンが搬入されていました。
2022年4月10日

解体工事が始まり、一部が取り壊されていました。
2022年6月6日

旧駅正面部分はほとんど取り壊されていました。
2022年7月28日
旧駅舎はほとんど取り壊され、エレベーターで列車ホームへの通路連結部分だけが残されていました。

代わって道路前に仮駅舎が出来ていました。乗客はここで切符を買い改札口を通って上記の連絡
通路から駅の列車に乗るホームへと行くようになっています。



新駅舎は今年2023年の秋ごろ完成の予定
現在(2023年6月20日)のところ新駅舎の姿は見られないので、奥の方で工事をしているようです。
そのため、もうしばらく完成まで待つ必要がありそうです。
先日の北鹿新聞では一部2階建てと報道されていますので当初の予定から少し建物の規模が縮小した
のではないかと思われます。
コメント